自分で曲の強弱を考えてみよう

曲に自分の気持ちを込めていく。

それが、ピアノ(音楽)を演奏する面白さ、楽しさだと思っています。

そのことを感じてもらうために、レッスンでしていることを少し書いてみたいと思います。

楽譜に自分で強弱を書き入れる

一番初め”音符の読み方”から始まったテキストも、だんだん進んでくると、様々な記号が出てきます。

フォルテ(f)やピアノ(p)といった強弱記号も出てきますね。

それを覚えてもらったころから、今やっている曲の自分の好きなところに、fやpを書き入れてもらっています。

”自分の好きなところ”といっても、適当に入れるのではなく、「fで弾くといいんじゃないか」「pで弾くといいんじゃないか」と思うところ、ということですね。

「ここからちょっと変わるから」

『ピアノひけるよ!ジュニア』3巻をレッスン中のこの子。ちょうど、f、p、mf、mpが出てきたところです。

ということで、どんどん書き入れをしてもらっています。

家で書いてきてもらい、レッスンでそのように弾いてもらう、という流れですね。

弾いてもらったところで、聞いてみます。

私

どうしてここをpにしたの?

う~ん・・ここからちょっと変わるから・・かな・・?

つまり、新しいメロディーが始まって、これまでと雰囲気が違う、ということですね。

曲の構成をちゃんと感じている、ということ。これってすごく大事。

「表現をする」って演奏計画を立てること

音楽を演奏する楽しみは、その曲を自分なりに表現することだと思います。

この曲は、こんなイメージを感じるから、こんな風に弾きたい。

この「こんな風に弾きたい」は、かなり細かく計画を立てます。

この音に少しアクセントをつけて目立たせて、次のこの音に向かってグワ~ッとクレッシェンドしていって、そのあとこの部分まではfで弾いて・・

といった具合です。

もともと作曲者によって書かれている記号をもとに、どう弾くか細かく考えていきます。

「自分で書き入れてみる」というのは、このことにつながっていくかな、と思っています。

どこをfあるいはpで弾くといいかな・・と考えることで、曲の構成にも気が付くんですよね。

まだやっと強弱記号が出てきたくらいのテキストの曲って、ほとんど強弱記号が書かれていないんですよね。

曲の頭に一つだけ・・とか。

というところでは、自由に入れやすい。

これからもっといろいろな記号が出てくるし、どんどん自分で考えて入れてもらおうと思っています。

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