「音楽室ゆう」では、「やりたいことやる」ということを大事にしています。
レッスンで「やりたいことをやる」ってどういうことなのか。具体的に書いてみようと思います。
ピアノレッスンで始めたけれど・・
ピアノを弾けるようになりたい。
そんな気持ちからレッスンをすることになったこの子。テキストを購入し、始めのページから順番に進めていく形でレッスンを始めました。
曲を弾くことと同時に、音符の読み方、音符の名前や種類、リズムの取り方などをテキストに沿って進めていましたが・・・
なんだかつまらなそう・・やる気がなさそう・・・
そんなオーラを出すようになってきました。
そこで
好きな曲をやったっていいんだよ。
何かやりたい曲はない?
きらきら星
ということで、テキストはいったんやめて右手で「きらきら星」のメロディーのみを弾く、というレッスンになりました。
楽器はピアノではなくキーボード。これも本人の希望です。
知ってる曲だし、ちょっとやったことがあるし、すぐに弾ける!
と思っていたようですが・・・スムーズに弾けて、とても満足そうな様子の時もあれば、なかなか思うようにいかず、止まってばかりの時も。
そうなると、
やっぱり違うことする
と、小物楽器を取り出して鳴らしたり、テキストに戻ったり、はたまた違う曲をやり始めたり。
その時の気分で動き、これというものがないままなんとなく過ごして時間が来てしまう、という状態に。
そんな様子に、レッスンの時間に何をするのか、一度きちんと相談をした方がいい、と考えました。
そこで、
曲を弾いても、うまくいかないとやめて違うことをやって・・という状態だけど、ホントのところはどうしたい?曲が弾けるようになりたい?
学校の音楽の時間にやってる曲を、スラスラッと弾けるようになりたい!
そうなんだ。
それじゃぁ、うまく弾けなくてもちょっと頑張って何回も弾いてみることが大事だね。
と話し、曲にじっくり取り組んでいこう、ということになりました。
でも、テキストの曲ではありません。本人のやりたい曲です。自分で言ったとおり、学校の音楽の時間にやっている曲をキーボードで弾いています。
「頑張ってやってみる」のきっかけづくりとして、「がんばるシート」というものを作成し、そこに曲名を記入し、がんばって弾いたらシールをペタッ。
スムーズに弾けるようになったら、ちょっとしたプレゼントも。
例えば「4月の4回のレッスンで弾けるようになる」といった目標も立てて、現在とても真剣に取り組んでいます。
テキストの進め方とはずいぶん違っているけれど
右手だけでメロディーのみを弾くことから始め、スラスラと弾けるようになったところで、次に何をしようかと決めるときに両手で弾くことを提案しました。
右手のメロディーと、全音符でのばすだけの簡単な伴奏を左手でやってもらう形の両手奏です。
弾いて見せたところ「できそう」と思ったようで、すぐ提案を受けてくれ、今はその形での2曲目です。
私としては、全音符の伴奏から2分音符、4分音符、ユニゾンと少しずつ左手を動かすようにして難しくしていこうかな、と見通しを立てています。
音符を読むことは全くやっていません。今後の様子を見て「やってみない?」と提案していくつもりです。
一般的なテキストの進め方とはずいぶん違ってしまいましたが、この子がやる気になって取り組み、充実した時間を過ごせることがまず第一。
もちろん、テキストに戻りたいのならそれも良し。
様子を見ながら要所要所で相談をして、レッスン内容を決めていこうと思っています。