「音楽室ゆう」では、障碍のあるお子さんの個別音楽療法を行っています。
デリケートな問題を含むので、ブログにはあえてあまり書かないようにしています。
(体験レッスンの際には、詳しくご説明しています。)
今回もちょっとだけ、様子を紹介しようと思います。
好きな曲には独自のイメージがある
好きな曲を聴くと、その曲に対する自分のイメージをいろいろと話してくれる子がいます。
自分の気持ちを言葉に表して伝える、ということが難しく、その一助になれば、と考え、好きな曲を聴いてそのイメージを話してもらう、ということを始めました。
好きな曲が具体的にいろいろとあるので、事前にリクエストを受け、ピアノで演奏できるものは私が演奏して聴いてもらいます。
そして、イメージすることを語ってもらいます。
次々にいろいろな言葉が出てきます。
例えば、ある曲を聴いて出てきたのは・・
「切ない感じ」
「春の終わり」
「桜が散っちゃった頃」
「ゴールデンウィークの前」⇐なんて具体的!
こんな感じ。(実際にはもっとたくさん話してくれました)
主に季節や気候を連想することが多いようですが、具体的ですよね。
そして、この子独自の感性で、一般的なものとはちょっと違います。
だってこの曲、歌詞はちょっと切ない感じだけれど、曲調は元気いっぱいで、
「春の終わりで桜が散っちゃってちょっと切ない感じ・・」
とは、あまり思わないと思う。
こういう感性は大事にしたいところだな、と感じます。
「自分の気持ち」を大事にして、伝えられるようになれば・・
自分の気持ちを言語化してもらい、私はそれをしっかりと受け止めること。
今はそれを一番大切に考えています。
このが後々、自分の気持ちの整理や相手に伝えようとすることにつながれば、と考えています。
これはほんの一部分でしかないですが、音楽療法って例えばこんなことをしています。