「初見演奏」をよくやってもらいます

先回、曲のレッスンの進め方として「初めから両手で弾く」ということを書きました。

⇩こちらです。

そんな感じで、どんどん両手で弾いてもらうようにしているわけですが、それと関連して、曲のレッスン以外のところでも「初見演奏」を意識的にやってもらっています。

初見演奏って?

「初見演奏」とは、読んで字のごとく、初めて見た楽譜をそのまま演奏することです。

本来は、予見時間が与えられ、その間に楽譜を見てどのような曲かを把握し、その後その場ですぐ楽譜の通りに演奏する、というものですね。

楽譜には、強弱やスラー、スタッカートなどなどの記号も書かれていて、一つの完成された曲になっています。

それを見るだけで把握し、音楽として演奏しなければいけません。

それはそれは、なかなか大変なことです!

でも、すご~く重要な訓練で、楽譜を読む力がとてもつきます。

ということで、ピアノのレッスンの中では意識してやってもらうようにしています。

レッスンの中でどんなふうにやっているか

レッスンの中ではどんなふうにやっているかというと・・

曲のレッスンをするとき、新しい曲を最初から両手で弾いてもらう、ということも初見演奏の意味合いから行っていることですが、「さあ初見をやろう!」と楽譜を出してくることもあります。

まず、楽譜をざっと見てもらい、拍子を確認し・・

  • ここまでは4分音符が続くけど、ここは8分音符が入ってくるね。リズムは・・?
  • ここまでは同じ音だよね。でもここで結構音が飛んでるよね。
  • この部分はひとまとまりに考えて、一度にまとめて読むんだよ。

などなど、本来は予見の時間に自分一人でやることを、一緒に見ていくようにします。

そして、失敗を恐れず、とにかく弾いてもらいます。

広い視野を持って楽譜を見られるように

楽譜には、その曲のすべてが書かれています。

なので、楽譜を見たら音楽が聴こえてくるようになるのが理想。

そのためには、楽譜に書かれている音符一つ一つをバラバラに読んでいくのではなく、音の流れを意識してメロディーとしてのまとまりでとらえていくことが大切です。

メロディーとしてとらえられるように、スラーやスタッカートやその他さまざまな記号がついているわけで、当然、音だけではなくそういった記号も同時に把握する必要があります。

広い視野で楽譜を見て、始めから音楽としてとらえていくことが大事。

音符だけにとらわれない楽譜の見方を癖にしてほしい。

そういう考えで、意識的に初見演奏をしてもらうようにしています。

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