日々のレッスンに主体的に臨んでほしいため、レッスンの内容を、できるだけ自分で決めてもらうようにしているここ「音楽室ゆう」。
先回、レッスンで何をやるかを自分で決めてもらう、実際の様子を書きました。
今回は、別の子の様子も書いてみようと思います。
「音符読みテストやりたい!」
この子のレッスンでも、まず始めに
さあ、何から始めようか?
からスタートします。
この子の場合は、テキストの他に継続して行っているものはなく、その時々で、
アプリで音符読み
「おんがくかるた」でカルタ取り
五線ノートに音符を書く
などをしてきていました。
そして、この日は
音符を読むテストやりたい!
という返事。
よくよく聞くと、以前何度かやった、童謡のメロディーを楽譜にしたものを読んで何の曲か当てる、というものをやりたいということです。
よし、やろう!
ということで、早速私が五線ノートに書いていきます。
その間その子は、「おんがくかるた」で記号と意味の札合わせをしてもらいました。
これも、「やる?」と確認して決めました。
札合わせも”テスト”もとても集中してやっていました。
その後、曲のレッスンをしました。
できる!ということをやりたい
この子は割と音符をスラスラと読むことができます。
自分でも「得意!」と思っている様子。
逆に、ピアノを弾くのは
「うまく弾けな~~い!」
苦手に感じているよう。
見る限り、決してそんなことはないんですけどね。
(ちょっと止まるとため息ついちゃう感じ・・)
なので、やりたいことは?、となると得意なことを選ぶんですね。
それならそれで、得意なことをやってもらってどんどん得意になればいい。
その自信をもって、ちょっと苦手意識のある「弾くこと」に向かうと、気持ちも少し上向くように思います。
この日も、「弾けな~~い」とイライラしつつではありましたが、始めから曲のレッスンをするより、ずっと集中できていたように思います。
やりたいことを大事にしてやる気を引き出す
ここに来る子たちは、みんな音楽が好きです。
でも、実際に始めてみると、いろいろと難しいことも出てくる。
指が思うように動かない、とか、音符読むの難しい、とか・・
そんな中、レッスンを受けるその子の意思を大事にして、やりたいことを積極的にレッスンに取り入れていくことで、やる気が出て、意欲にもつながっていきます。
もともと音楽が好きで、ピアノを弾けるようになりたいと思っているので。
そういう流れで出てきた意欲は本物です。
結果的に、ピアノを弾くことにとどまらず、音楽そのものへの能力の向上へつながっていきます。
そして、音楽に対する負の気持ちを持つことなく(ここ大事!)、音楽好きな大人になっていくと思っています。