「音楽室ゆう」では、通常のピアノのレッスンでも、できるだけ音楽で自由に遊ぶ時間を作るようにしています。
あー今日はいまいち気分が乗ってないみたいだな・・
というときは気分転換になります。
また、遊んでいる様子を見て、その子のホントのところに気づくこともあります。
とにかく、音楽は自由で楽しいもの、ということを忘れないでほしいなと思っています。
初めから遊ぶ時間を取っておく
「音楽で自由に遊ぶ時間」は、レッスンの中で初めから時間を作っておくようにします。
どのようにしているのかというと・・
「音楽室ゆう」では「レッスン内容を自分で決める」ということを大事に考えているので、事前にレッスンメニューを書いておいて、そこから選んでもらうようにしています。
その選ぶものの中に、自由に遊ぶ内容も入れておくわけです。
選んでもらうものの1つは、先生である私が、今日のレッスンでやる必要があると考えていることを挙げておきます。
例えば・・
- テキストの曲「○○」を弾く
- 音符を読む
- 音楽記号の確認
といったことですね。(実際はそれぞれの子の年齢などに合わせた易しい書き方にしています)
そして、それとは別に
- 楽器で遊ぶ
- 好きな曲を弾く
といったことも書いておきます。
それも同じように選べるようにしてあるということですね。
書き方は、一人一人に合わせたもう少し具体的な内容にしていて、
例えば、前回ベルでよく遊んでいたな、という子なら
ベルであそぶ
とか。
「ねこふんじゃった」を何度も弾いていたな、ということなら
ねこふんじゃったを弾く
とか。
この前盛り上がったけど今日もやる?と問いかけるような感覚で書いています。
こうした中から、自分でやりたいことを選んでもらうので、必ず時間を取ることができます。
初めに挙げた、私が「レッスンでやる必要があると考えていること」は、
ピアノのレッスンの場なので、最低限これだけはやろうね
という内容です。
なので、短い時間になってしまってもやるようにしています。
そこが「自由に音楽」のコースとは大きく違うところです。
自由に遊んでいるときどんな感じ?
さあ、じゃあ好きなことしようか。
となると、自分が気に入っている楽器を自分から鳴らし始めます。
何か曲を弾ける子は、キーボードでどんどん弾いていきます。
同じ曲を、いろいろと音を変えて弾いてみることも多いですね。
鈴やマラカスといった小物楽器もあるので、いろいろと取り出してリズミカルに鳴らしたり。
ベルなど1音ずつばらばらに鳴らせる楽器は、自分でドレミ・・の順に並べて童謡をいろいろと鳴らしてみたり。
それぞれの興味に沿って、それぞれの遊び方をしていますね。
私は何をしているかというと・・
できるだけ雰囲気を壊さないようにして、こちらから合わせていくようにしています。
曲を弾いているなら、合いそうな伴奏をそっと弾く、とか。
小物楽器を鳴らしているのなら、その音に合いそうな誰でも知っている童謡などを弾く、とか。
子どもたち自身の要求のままに遊べるよう、寄り添うことを大事に考えています。
下手に声をかけると、私の方に合わせようとすることもあるので、それは避けたい、と思っています。
気の向くままに遊んでいる様子を見ていると、
- そんな曲が好きなんだ
- そんな音色が好きなんだ
- わりとリズミカルに鳴らすな
- よく指が動いて速く弾けるんだ
- すごく集中して遊ぶんだな
などなど・・その子のいろんな面に気づきます。
その後のレッスンに活かせることも多いです。
音楽って自由で楽しいもの を忘れないで
いろんな楽器で自由に遊ぶこと。
こういうことを楽しいと思い、
ピアノ、やってみようかな・・
につながっているのだろうと思います。
いわば、原点ですよね。
その感覚、忘れないでほしいなと思います。
自然に選ばなくなるまで、大事にしたいと思っています。