ピアノのレッスンに、自宅練習はつきものです。
1週間に1度程度レッスンのときに弾くだけでは、なかなか上手にはなりません。
その自宅練習の内容は、できるだけ自分で決めてもらうようにしています。
選択肢の中から選んでもらう
一通りレッスンが終わると、
さあ、次のレッスンまでにお家では何をやろうか・・
という話になります。自宅練習の内容ですね。
そんな時、たいていいくつかの選択肢を示します。
例えば・・
今日は片手ずつをじっくりやったから、両手で弾いてみる?
それとも、もう少し片手を練習する?
とか・・
練習する範囲も、
今日やった楽譜2段までにする?それとも、少し増やして3段まで?
できそうなら、最初から最後まで全部やってきたっていいよ!
とこんな感じ。
すると、子どもたちは自分で考えます。
う~ん・・片手にする。
とか
ぜ~んぶ弾いてみる!!
とか。
そして、たいていしっかり練習してきます。ビックリするくらい弾けるようになることも!
やってこない子もいるけどね・・
先日のレッスンでは・・
『オルガン・ピアノの本2』の中の曲をレッスン中のこの子。
⇩『オルガン・ピアノの本』ってこんなテキストです。
レッスンでは、4分音符がズラズラズラ~っと続く左手部分をじっくりやりました。
音符を読み
同じ音でまとめられるグループ分けをし
私が右手部分を担当して一緒に弾き・・
左手部分がだいぶスムーズになったかな、というところでレッスン終了の時刻に。
そして、私がお家での練習で挙げた選択肢は・・・
- 左手のみ最初から最後まで弾く
- 両手で楽譜2段まで弾く
- 両手で全部弾く
右手部分は、前回のレッスン&お家の練習でスムーズに弾けるようになっています。なので、”両手”というのも選択肢に入れました。
そして出した答えは・・?
両手で楽譜2段まで弾く
レッスンでは「ハ~」とため息。延々と続く4分音符に少々お疲れ気味の様。
でも、右手部分は弾けるので、両手で弾きたい気持ちもあるみたい。初見で両手で弾くのが結構得意なんですよね。
そんな自分の状態も考慮して、自分で出した答えです。
次回はきっと、2段目まで両手でスラスラになっていることでしょう!楽しみ楽しみ。
自分のことを自分で決める
「音楽室ゆう」では、できるだけ「自分で決める」ということを大事に考えています。
だってピアノは自分がやりたくて始めたんだもの。(そのハズですよね)
自宅練習の内容を決める、というのもその1つ。
みんな、私が言ったことと日々の生活(部活や学校行事や宿題や他の習い事や・・)、今の自分の力(どのくらい弾けるのか)、といったことをサッと検討して決めていると思います。
そういうことを考えられるってとても大事。自分のことなんだもんね。
上にちっちゃく「やってこない子もいるけどね・・」と書きました。
それはそれ。あ、やってないな・・と分かるけど、「やってない」という事実からレッスンが始まるだけ。
やろうと思ったんだけどやれなかった、ということだってありますし。
「お家で練習するとずっとずっと上手になるよ」ということは要所要所で伝えつつ、実際にやるかどうかは本人が決めること、と思っています。
「やろう」と思えるように、本人の気持ちを刺激する声かけや方法の提示をすること。
これが大事かな、と思います。
これって実は、「○○やってきてね」と言うよりずっとず~っと難しいことなんです。
でも大事かなと思うので頑張ってます!