「音楽室ゆう」は、ピアノレッスンと音楽療法の2つを柱に教室を続けてきました。
そして、新たに「自由に音楽」というコースを始めて、1年余りがたちます。
教室に通う子どもたちの様子を見て始めたものではありますが、
「音楽に関することなら何でもあり」なんていうはっきりしない内容で、やってみようと思う人はいるんだろうか・・
正直、半信半疑でした。
でも、予想に反して思ったよりも多くのお問い合わせをいただいています。
今回は、よくいただくご質問についての答えを、私の考えも含めてまとめてみようと思います。
リトミックとは違うの?
お問い合わせをいただくのは、未就学の小さなお子さんからが多めです。
リトミックの経験のある子が多い印象ですね。「リトミックに行っていたことがあるんですが・・」とお話しされることが多いです。
リトミックではありません
「自由に音楽」はリトミックとは違います。
私自身、リトミックに関しては、1年間だけ基礎の基礎についての連続講座を受講したことがありますが、そこ止まり。資格などを持っているわけではなく、無知といってもいい状況です。
なので、リトミックとは言えません。
また、リトミックは、明確な意図をもって指導者が主導してプログラムに沿って進めていく形になるかと思いますが、そういった方法はとっていません。
あくまでも自由。何をやってもOK。ただし、音楽に関すること、ということです。
完全個別です
リトミックはグループで行うことがほとんどではないかと思います。
実際、お問い合わせいただいた中にも「リトミックに通ったことがあるが、どうも集団というのになじめないようで・・」というお話も複数お聞きしています。
「自由に音楽」は、完全に個別で行っています。そもそもここ「音楽室ゆう」では、グループレッスン等集団で行うものは設けていないんですが。
なので、完全にお子さんの状況に合わせることができます。好きな曲、好きな楽器を好きなだけ楽しんでもらえます。
具体的にどんなことをするの?
やはり、一番知りたいのはこのことではないかと思います。
実際の様子を、以前こちら⇩の記事にも書きました
もう少し詳しく紹介すると・・
始まりの歌、終わりの歌
小さな子の場合は、毎回、同じあいさつの歌を歌います。
始まる時には「こんにちは」「今日もよろしくね」という内容、終わりの時には「今日も楽しかったね」「またやろうね」という内容です。
これに関しては、こちら主導で「さあ、歌おう」と始めます。
小さな子は、特に、活動の区切りをつけるのに必要だと考えています。
大きな子の場合は、「さあ、始めようか」「そろそろ時間になるから終わろう」の一言でいいかもしれませんが。
いろいろな楽器を出しておく
「音楽室ゆう」にはいろいろな楽器がありますが、主だったものは、すぐに手に取れるようにあらかじめ出しておきます。
ピアノはデ~ンと鎮座していますので、他に、キーボードや鈴、マラカス、タンバリン、ベルなどを並べておきます。
あとは、その時々の様子を見て、部屋の奥からトーンチャイムやブームワッカー、レインスティックなど大き目の楽器を出してくることもあります。
回を重ねると好みの楽器が分かってくるので、先に選んで置いておくこともあります。
「音楽室ゆう」にある楽器の紹介をこちら⇩でしています。
楽器以外の音楽関連グッズ
楽器以外にも、音楽に関するものがあります。
よく使うのは、童謡の歌詞カード。かわいらしい挿絵のついているものなので、歌いたいものを楽しんで選んでもらえます。
他には、パネルシアターも用意しています。「どんないろがすき?」など、歌をもとにしたものです。
また、童謡の歌詞を絵にしたカードもあります。歌を聞いてカードを取る、というカルタですね。
音楽と直接関係ありませんが、様々な色のスカーフもあります。歌や曲に合わせて揺らしたり、ふわっと投げたり・・
大判なものもあるので、曲のイメージに合わせて身体に巻いてドレスにしたり・・
イメージを膨らませるのにいいですね。
やることは本当に自由です!
やることは本当に自由です。その時間、好きなことをしてもらいます。
歌の好きな子はたくさん歌を歌いますし、楽器が好きな子は、たくさん楽器を触ります。
私は、様子を見て、その場が楽しいものになるよういろいろと提案していきます。
こんな歌もあるよ、こんな楽器もあるよ、こんな鳴らし方をするともっときれいだよ・・・
回を重ねてくると、その子の興味のあるもの、夢中になれるものが見えてきます。お家の方から情報提供してもらうこともあります。
それが分かってきたら、それをもっともっと深められるような提案をしていきます。
メロディーを探り弾きしているな・・
じゃあ、他の楽器でも弾けるよ、と聴かせようか・・伴奏して一緒に弾いてみようか・・その音の音名を教えようか・・
この楽器が好きみたいだな・・
じゃあ、この楽器に合う曲で合奏しようか・・いろんな鳴らし方をしてもらってイメージ遊びをしようか・・
子どもたち本人は「たのしい~~」「おもしろ~い」でいいんです。私は、十分にそう感じてもらえるようにかかわっていく、ということです。
楽しいって大事です!周りから与えられた楽しさではなくて、自分の中から出てきた「楽しい」が大事!
そのことを大切にしたいと思っています。
ピアノを弾かなくたっていいんです
「音楽室ゆう」はピアノ教室でもあるんですが、「自由に音楽」のコースを経て後々はピアノのレッスンへ、という考えはありません。
ピアノに興味がありそうだな・・と感じられれば「弾いてみない?」と誘います。
きちんと習ってみよう、となれば、テキストを使ってレッスンを始める、ということになります。
あくまでも本人次第。「ピアノのレッスンの前段階」という位置づけではありません。
親御さんの中には「いずれはピアノを」という思いがあってもいいと思います。
実際、ピアノが合うかどうか確かめたい、という思いで通われているお家もあります。
そこを見極めるのって大事ですよね。音楽は好きみたいだけれど、何が合うだろう・・と。
そういう場と捉えていただいてもいいかな、と思っています。
大きな子もどうぞ!
この間、何件かお問い合わせがあり、ご入会いただいたご家庭もありますし、体験レッスンまでのご家庭もありますが、ほとんどが、就学前の小さなお子さんです。
私自身は、「大きな子もぜひ!」と思っています。
学校の授業である程度音楽の経験も積んできて、好きな曲、好きなアーティストができてきて、
例えば、
大好きなこの曲だけ弾けるようになりたい!とか・・
曲を作ったりするんだけど、楽譜の書き方を覚えたい、とか・・
音楽の授業が苦手なので教えてほしい、ということもあるかな・・
なんでもいいです。私のできること、お手伝いします!
もともと、ピアノのレッスンのはずなのにピアノを弾けるようになりたいわけではなさそう・・という子どもたちの様子を見て始めたこと。
ピアノだけが音楽とかかわることではありません。
何かひっかかることがあれば、お問い合わせいただければと思っています。