「やりたいことをやるレッスン」ということをはっきりと出して、日々のレッスンを行うようになったのは、2年ほど前からです。
そこから、少しずつ、レッスンに来る子の様子を見ながら、私のかかわり方を変えていきました。
それよりも前からレッスンに来ていた子は、少々戸惑いがあったのではないかなと思います。
何がやりたい?って聞かれても・・
どうする?って言われても・・・
(まあ、私の考えや対応などに関係なく、言いたいことを言い、やりたいことをやっていた子もいるわけですが。)
でも今では、自分の考えや意思をしっかり伝えてくれるようになった。
とっても嬉しく思っています!
やりたい曲、家での練習の内容、次の曲へ移りたい・・・
何をやろうか?
どんな曲がやりたい?
お家でどこまで練習する?
・・・・・・
何を聞いても、首をかしげるばかりで無言・・という子もいました。
でも、今は、言葉少なながらも、どうしたいのかということを話してくれるようになりました。
そして先日は、初めて「この曲をやりたい!」とJ-popの曲を持ってきてくれました。
またある子は、先日のレッスンでお家での練習内容を決めるとき、
始めから終わりまで通して弾く練習をしてくる!
と即答。
これまでは、いくつか選択肢を示して選んでもらっていましたが、その必要なし。
今必要なこと、実際にやれるのかどうか、など、自分なりに考えたのだと思います。
そのまたある子は・・曲のレッスン中に、おもむろにページをめくって別の曲をぽろぽろ弾き始め・・
別の曲もそろそろやり始めた方がいいかなと思って・・
学校行事との兼ね合い、それに伴う練習時間の問題など、自分の置かれた状況を考えたようです。
私の対応は、というと?
うん!わかった!
全部受け入れました!
受け入れる、ということは、それに伴う弊害も予測しつつ、私が責任を持つ、ということです。
実感をもってレッスンに来てほしいから
こういうことをするのは、ひとえに、
私はピアノをやっている
という実感を持ってほしいからです。
先生に言われたことを言われたとおりにやる
だけでは、下手をすると「やらせ」になってしまう。
レッスンに自分の意思を入れていくことで、実感を伴ってピアノを弾くことになり、
それは、「面白い!楽しい!」逆に、「つまらない!やりたくない!」といった感情に結び付く。
そこを大事にしたい!と思っています。
これって、ピアノのレッスンだけに言えることではないのではないかな。
子どもたちには、実感をもって日々の生活を送ってほしい。
それは、将来、地に足をつけて生きていく力になる!
ピアノのレッスンなんて、多くても一週間に一度会う程度だけど、
子どもたちと関りを持つ以上、一人の大人として、大事にしなければと思うんです。