「音楽室ゆう」には、会話が難しい少々重い障害のある子も通ってきています。
どんなことしているのか。
また、私の思いなどを少しまとめてみようと思います。
数年間通っている複数の子のさまざまな場面をまとめて書いています。
音楽が大好き!
やっぱり、音楽が大好きです!
それが大前提ですね。
レッスン室で過ごす一定時間、「音楽」と遊んでいる感じです。
大好きな曲がある
それぞれ「大好きな曲」があります。
毎回違う曲のリクエストをくれる子もいますし、もう1年近く1つの曲にこだわり続けている子も。
1曲がずっとお気に入りというその子も、以前は好みの曲がいろいろと変わっていました。
とにかく、具体的な「好きな曲」があるんです。
そうした曲を使って何をしているのかというと・・
リクエストされた曲を私が演奏して聴いてもらったり。
特に気に入っている部分を自分で弾いてみたり。
伴奏部分を私が担当して連弾をしたり。
歌うこともありますし、曲に合わせていろいろな楽器を鳴らしたりということもありますね。
思わず体が動いちゃう!
リズミカルな音楽に合わせてノリノリで動いたりもします。
複雑なリズムを手拍子で打ったり、ラップのような感じで言葉を発していったり。
とても楽しそうな様子で長い時間動いて過ごすこともあります。
楽器を鳴らすことが好きで、突然思い出したように自分の知っている曲を弾いたり、楽器を取り出して鳴らしたりする子もいます。
通っていることの目的は?
もう数年通い続けてくださっていますが、その目的は・・
音楽療法ということで療育的目的をもって通っている子もいます。
音楽が好きなので存分にかかわらせたい、という親御さんのお考えで来ている子もいます。
完全個別のかかわりなので、学校などの集団では難しいことができる
普段はなかなか見られない生き生きとした姿で、リラックスしている
こうしたことを良さと感じていただいているようです。
会話が難しくても
会話が難しい重い障害がありますが、コミュニケーションが取れないわけではありません。
本人たちは人と関わることが嫌いなわけではありません。
この曲弾いて!
この楽器を一緒にやって!
それはやりたくない!
(前のレッスンから今日までに)こんなことがあったよ!
色々なことを伝えてくれます。
それを私が分からないので、同席される親御さんにかなり助言、手助けをしていただいてコミュニケーションを取っています。
私が分かってくれた!という時の嬉しそうな顔を見たときは、私自身も「あ、通じ合えた!」とすごくうれしくなります。
ちゃんと、一緒に音楽を楽しんでいる、という実感が私にはあります。
子どもたちも、一緒に音楽をやってくれる人、という風に思ってくれているのだと思っています。
だから来てくれるんだよね、と。
例えば「ピアノをきちんと弾けるように」なるのは難しいかもしれない。
でも、音楽を存分に楽しんでいます。