ピアノのレッスンというと、1曲を練習して滞りなく弾けるようになって、先生に〇をもらって終了。そして、また次の曲を練習して・・
という流れが一般的かなと思います。
ここ「音楽室ゆう」でも、基本的にはそんな流れでレッスンをしています。
でも、それに当てはまらないことも多いです。
特に、ある程度弾けるようになって、どんどん自分で選んだ曲をレッスンするようになってくると、その曲をいつ終了にするのかも自分で判断してもらうようにしています。
この曲はいつまでやる?
新しい曲に入るとき、この曲をいつごろまでに仕上げたいと思っているのか、大体でいいので考えてもらっています。
う~ん・・今年度中ぐらいかな・・
そうすると、3月いっぱいで終わりにしたいっていうことかな。了解!
そして、練習、レッスンを重ね、「3月いっぱい」が近づいてきたところで、
3月も終わりに近づいてきたけど、この曲どうする?予定通り終わりにする?
曲の仕上がり具合としては、「まだまだ改善の余地があるけれど、大体弾けるようになったんじゃないかな」というのが私の見立て。
本人の答えは・・
そうだな~・・終わりにしようかな。
とのこと。予定通り3月いっぱいでこの曲は終了ということになりました。
本人にしか分からないことがある だから本人の意向を大事に
この子は、自分に必要なものは何で、どのように練習すればいいのかもある程度わかっていて、練習の習慣もきちんとついています。
レッスンでは、質問があればそれに答え、音やリズムの間違い、指使いなど、基本の部分で気づいたことがあれば、こちらから伝えます。
曲のイメージやどう弾くかといったことは、「私だったらこう考えてこう弾くよ」と私の考えと演奏を要所要所で聴いてもらって、あとはお任せです。
それで、自分の思うように弾けているのか。そもそも、どこまで弾けたら「終わり」にするのか。
その辺りは、本人の判断にゆだねています。
曲も自分で選んでいますし、終わりも自分で決めてほしいな・・と。
始めに抱いていた曲のイメージ、弾いてみて感じたこと、自分の力、ピアノ以外の状況・・いろんなことを考えていると思うので、それを大事にしたいと思っています。
4月に入っても、もう少し続けたい。
ということなら、もちろんそれでOK。
何か思うところがあるんでしょう。納得いくまでやってください!
本人の思いと私の考え
実はこの曲、私としては突っ込みどころがまだまだいっぱいあるんです!
もっとここを大事に!これをこうして、こんな風に弾いたらもっと良くなる!!
言いたくなってしまうことはいっぱいあって、この曲もう少し続けない?という思いがあります。
でも、ぐっと我慢。
あまり言いすぎると、私の曲のイメージを押し付けてしまうことになるかと思うので。
あくまで「私の考え」と前置きをして、説明をして演奏を聴いてもらって、それをどう感じるかは任せる、というスタンスでいるようにしています。
本人の持っているイメージを崩さないようにしながら、押しつけにならないように大事だと考えることを伝える・・
このバランスが難しいな・・
そんなことを考えながらレッスンをしています。