先回、楽典ワークについて書きました。
レッスンでの使い方やワークに対する考え方をまとめました。
でも、みんなが楽典ワークを使っているわけではありません。
今回は、楽典ワークを使わない場合はどうやって楽典の知識を身につけてもらっているのか、をまとめてみようと思います。
新しい記号が出るたびにチェック!チェック!!
楽典ワークを使わないということは、普段のレッスン曲で記号等を確認していくことになります。
なので、新しい曲に入ったところで、まず、記号をチェックします。
そして、初めて出てきたものや、すでに出てきているけれど「え⁉知らない(忘れた)・・」というのがあれば書き出して意味を調べます。
大きい子は音楽事典で自分で調べてもらうこともあります。
レッスンを始めたばかりでチョー基本の記号だったりするときは、私が口頭で説明することもあります。
いわゆる導入テキストを使っている場合は、テキストに「新しい記号」と別枠でまとめられているので、分かりやすいですね。
でも、そのようにテキストにまとめてあろうがなかろうが、記号を書き出す専用の紙を渡してそこにどんどん書き入れていってもらいます。
「おんがくかるた」で遊びながら覚える
ある程度記号が出てきたら、「おんがくかるた」でよく遊びます。
⇩こちらです。
カルタは親しみやすいようで、みんな好きですね。昨日のレッスンでもやりました。
いろんなやり方ができますね。
- 記号が絵札、意味が読み札、なので、普通のやり方で。
- 絵札(記号)を見せて、並べた読み札(意味)から探す。
- 記号の名前を言って絵札(記号)から探す。
- 絵札(記号)を見せて口頭で意味を言ってもらう。
- 絵札と読み札を自分でマッチング。
などなど・・
迷うことなくサッサとできてしまうようなら、カルタはおしまい。しばらくやりません。
忘れたころに、また・・
たま~にテスト
曲の中に出てきた記号をどんどん書き出し、意味を調べ、
レッスンの中でちょくちょく質問して答えてもらい、
カルタの好きな子はたくさんカルタ取りをし、
そして、たま~にテストをします。(「テスト」という言い方はしませんが。)
しばらくカルタをしてないな、しばらく記号の確認してないな・・
そんな状況になったら、
来週、記号のことについてちょっと問題を解いてもらおうと思うんだけど。
必ず予告をします。
「問題」は私の手作りのものです。
最低限これだけはきちんと知っておいてほしい、というものがあるので、それを問題にしています。
様子を見ながら、数か月ごとくらいにやります。
やっぱり大事「楽譜の中で気付く・分かる」こと
記号だけを取り出して、カルタをやったり問題をやったり。
それだけではやっぱりだめ。
楽譜の中に出てくる記号にちゃんと気づき、意味を理解して演奏すること。
楽譜を読むために必要なこと、ということがちゃんと結びついていなければいけませんよね。
楽典ワークを使って学んでいくことと、そこは全く変わりません。
曲のレッスンの中で、きちんと「楽譜に書かれていることの意味」に意識を向けてもらうこと。
そこが一番大事ですね。