「音楽室ゆう」では、これまで何人も障碍のある子が通ってきています。
「障碍のある子は音楽療法」のイメージがあるかもしれませんが、ピアノのレッスンを希望される場合がほとんどで、ピアノのレッスンをしてきています。
また、今は「自由に音楽」というコースも設けています。
療育は求めない。でも、音楽には触れさせたい。
そんな場合は、ぜひ「音楽室ゆう」へいらしてください!
好きな曲の探り弾きからピアノレッスンへ
ある発達障害のある子。
もともと音楽が大好きで、特定の好きな曲もたくさんあり、お家にあるピアノで探り弾きをよくしている、ということでピアノのレッスンを始めました。
小学校の高学年からです。
一般的なテキストを使い、一般的なレッスンの進め方をしてきました。
始めのうちは落ち着かず、少し弾くとお母さんの方へ。
頭の中で音楽が流れているのか、レッスン曲ではない曲の探り弾きが始まったり。
でも、年齢が上がるとともにそういうことはなくなり、最終的には、一人で30分集中してレッスンを受けて帰っていくようになりました。
レッスン曲は自分で選んで好きな曲を楽しみ、一生懸命練習して発表会にも欠かさず出演。
「○曜日の○時はピアノのレッスン」というのが、生活の流れの中でしっかり定着し、はりになったようです。
音楽を楽しみ、音楽の授業の補完として
やはり発達障害のある子。
障碍の特性から音楽の授業を受けることが難しく、でも音楽は好きで特定の好きな曲があり、音楽に触れる機会を持たせたい、ということで来られました。
療育的なことは求めない、ということで、特に音楽療法を目的とはせずにかかわってきました。
具体的には、
好きな楽器を選んで自由に触ったり音色を味わったり、曲に合わせて鳴らしたり。
好きな曲の一部を担ってもらって一緒にピアノで弾いたり。
授業の補完としては、
鍵盤ハーモニカやリコーダーなど学校で扱う楽器を練習する時間を設けたり。
学校で歌う歌を使って楽器を鳴らしたり。
その都度、本人や保護者の方と相談して内容を決めてきました。
ここへ来ることが生活の流れとしてしっかり定着でき、毎回ニコニコです。
音楽が好きならぜひ!
ピアノを弾きたい!という思いに、障碍のあるなしは関係ない。
ピアノを弾きたい、という明確な思いまでは無くても、音楽が好きそうだ、という様子があればぜひ一度いらしてください。
音楽はとっても懐の深いものです。
いろんなかかわり方がありますし、気持ちに作用するので、気分転換になったりストレス発散になったり、生活のはりになったり。
丁寧に希望を確認し、一人一人に合った音楽とのかかわり方を見つけていきます。
これまでは発達障害のある子ばかりでしたが、障碍の種類、程度は問いません。
一緒に音楽を楽しみましょう!