子どもは、明るくて元気いっぱいな曲が好き!
私もずっとそういうイメージを持っていました。
確かにその傾向はあるかもしれません。
でも、一概にそうとは限らないんですよね。
しっとりとした悲し気な曲が好み
「自由に音楽」や「音楽療法」では、レッスンを受ける子の好みの曲を使います。
どんな曲が好きなのかリサーチし、具体的な曲があるならそれを使います。
それが鉄則!
その時、具体的に出てくる曲が、
明るくて元気いっぱい!
ではないことが多々あります。
特に曲名が出てこないときは、この曲きっと知ってるだろうし好きなんじゃないかな・・と
「アンパンマンのマーチ」や
トトロの「さんぽ」や
童謡だと「線路は続くよどこまでも」や
こんな感じの曲を弾いたりしますが、同席されている保護者の方から
あんまりそういうの聴かないんですよ~
と言われたりして。
実際、弾いていても特に反応がない・・
そして、「最近はこんなの聴いてます」と具体的な曲名を教えていただくと、ゆったりした曲だったり、渋い曲だったり、悲し気な曲だったり・・
なんだかちょっと深みのある曲が出てきます。
へ~こんな曲が好きだなんて、通だね~
なんて感心するような曲なんです。
例えばこんな曲
例えばこんな曲です。
「妖怪ウォッチ」の挿入曲「深い悲しみ」。
これ、本当に悲し気な曲なんですよね。
でも大好きで、「弾いてほしい」と何度もリクエストされました。
同じく「妖怪ウォッチ」から「さよならの予感」
子どもに人気のある「妖怪ウォッチ」なので、よく見ている子は、場面とリンクするのかもしれないですね。
他には、ディズニーアニメ「美女と野獣」。
優しげなゆったりとした曲ですよね。
キーボードの自動演奏に入っていたこの曲を、何度も聴いていました。
もともとディズニーが好きな子なので、知っている曲、というのも大きかったのかな。
これらの曲をリクエストしてくれた子が、いつもいつもしっとり系、ゆったり系ばかりを好んでいたわけではありません。
例えば、「ちびまる子ちゃん」の「おどるポンポコリン」や、「忍たま乱太郎」の「勇気100%」などのリクエストもありました。
具体的な曲ではありませんが、賑やかで元気なリズムに乗って、音楽療法の活動をすることもありました。
「子どもは元気な曲が好き」は偏見だな・・
「子どもは元気な曲が好き」は偏見だな・・
と思います。
もちろん元気な曲も好きですが、そうじゃない曲も好き。
それぞれですね。
音楽を受け入れる心の広さ、深さ、といったものはかなり大きいのだなと思います。
「子どもだから、この曲の良さは分かんないよね~」
じゃないんです!
音楽から何かを感じているんだな、琴線に触れるものがあるんだな、と思います。
それをちゃんと受け止めて、リクエストがあった時にはきちんと応えたいと思っています。